インタビュー&レポート

『東京インターナショナルペンショー2023』イベントレポート

東京インターナショナルペンショー2023

11/3(金)〜11/5(日)の3日間、東京・浜松町の『東京都立産業貿易センター浜松町館 4・5階展示室』にて開催された『東京インターナショナルペンショー2023』にwith ink.もおじゃましてきました!

『東京インターナショナルペンショー』は、かく「紙」や「色(インク)」にも様々な種類があり、 普段の暮らしの中で経験できない発見や驚きを体験してもらいたいという想いから、2018年より毎年開催されているイベント。

今回で第6回目となる、『東京インターナショナルペンショー』初日の様子をお届けしていきます。

会場を待つ来場者の皆さん
続々と入場していく来場者さん

入場開始を今か今かと待つ来場者の皆さん。文房具ファンのイベントに対する熱量が伝わってきます(今回3日間で延べ2,600人もの来場があったそうです)。

たくさんの来場者で賑わう会場内の様子
ブースに陳列されたインク

世界各国のメーカーのブースが並ぶ会場内から、with ink.が注目したいくつかのブースの様子をご紹介いたします。今回は『ペンショー』ということもあり、インクだけでなく『ペン』にも注目して会場内をまわりました!

まず最初におとずれたのは、高級感あふれるディスプレイの『DRILLOG(ドリログ)』のブース。

『DRILLOG(ドリログ)』のブース

『DRILLOG(ドリログ)』は、岐阜県の金属精密加工を専門にする『有限会社シオン』のオリジナルブランドです。「探求」と「対話」をテーマとした独自の金属インクペンを中心に展開されています。

新ペン軸『DRILLOG classical wand』

スタイリッシュな見た目の製品が並ぶ中、一際目を惹かれたのは、有機的な形が特徴の新ペン軸『DRILLOG classical wand』。なにをイメージした形なのか伺ったところ、魔法の杖をモチーフにして作られたとのこと!

新ペン軸『DRILLOG classical wand』会場限定色の「グレイシャーブルー」

ペンショー限定カラーの「グレイシャーブルー」も、数量限定で販売されていました。

『カラーパドル』新製品

『DRILLOG』のブースで見たかったものは、こちらの『カラーパドル』という製品。
『カラーパドル』は『DRILLOG』専用に作られた多色インクパレットです。
以前は金属で作られていたそうですが、本製品はアクリル製となったことで、ペン先を傷つけてしまう可能性が抑えられ、ガラスペンでの使用も可能になっているとのこと。
また、透明な容器の中に入れたインクが見やすくなり、色も楽しめるようになっているところもうれしいポイント!

『ショーン・デザイン』のブース

国際色豊かな会場内で、100%メイド・イン・アメリカの万年筆ブランドである『ショーン・デザイン』のブースを発見。

『モノック ニブ』の写真

ブースでお話を伺っていると、目玉商品として、『ショーン・デザイン』初の完全自社開発のペン先『モノックニブ』をご紹介いただきました。
最大の特徴は、ペン先とペンポイントを一つの金属から削り出して作られている点。万年筆のペン先の製法とは大きく異なっています。
チタンを削り出した単一構造にすることで、品質にばらつきがなく滑らかな書き味のペン先を作ることができるそうです。

続いて目に飛び込んできたのは、『FERRIS WHEEL PRESS(フェリスホイールプレス)』の日本の総代理店『有限会社 リオン』のブース。華やかなパッケージの製品が並んでいました。

『FERRIS WHEEL PRESS(フェリスホイールプレス)』の日本の総代理店『有限会社 リオン』のブース
イベント初日11/3発売の『THE CRYSTAL BLUE LEGACY』

毎月第一金曜日は、『FERRIS WHEEL PRESS』の新色発売日なのですが、なんとイベント初日の11/3は第一金曜日! ということで、新発売の『THE CRYSTAL BLUE LEGACY』をチェックしてきました。
LEGACY(遺産)という名前からイメージされる、錆のような質感の赤茶っぽいフラッシュが特徴の、濃い青色のインクになっています。

※インクの色とは違った金属のような光沢のある色が見える現象。

『川西硝子』のブース

続いておとずれたのは、『川西硝子』の、ペン先から柄にいたるまで一本一本心をこめて丁寧に作られたガラスペンが並んだブース。

『さざなみ』シリーズの新色

新製品としてブースの中央に並べられていたのは、『さざなみ』シリーズの新色。白をベースとした中に、淡いピンクや紫が入った、柔らかい色合いのガラスペンです。

次に目に入ったのは、1883年創業の長崎の老舗文具店である『石丸文行堂』のブース。
『岩下食品』とのコラボ第2弾として『岩下の新生姜ガラスペンインク ラメ入り』が、先月(10/13)発売されたばかりということで伺ってきました!
当日のブースでは、岩下の新生姜公式キャラクター・イワシカちゃんのぬいぐるみもお出迎え。

第1弾の万年筆用インクで再現された『岩下の新生姜』の色と香りはそのままに、第2弾のコラボでは、すっきりとしたみずみずしさをラメで表現したガラスペン用インクが制作されました。また、新生姜の形を模して作られたガラスペンも登場しました。

コラボ第2弾の『岩下の新生姜ガラスペンインク ラメ入り』

また、実在するカクテルの名前がつけられた人気シリーズ『カラーバーインク』の新色、『ギムレット』と『ホット・バタード・ラム』の先行販売も行われていました。

『カラーバーインク』の新色、『ギムレット』と『ホット・バタード・ラム』

カーキがかったグリーンの『ギムレット』(写真左)と、冬にぴったりなこっくりカラーのブラウンの『ホット・バタード・ラム』(写真右)。
秋から冬に移り変わる今の季節にぴったりな2色です。

最後におとずれたのは、京都に創業した文具店から生まれた文具・雑貨メーカーである『TAG STATIONERY』のブース。

『TAG STATIONERY』のブース

毎年イベントの多いこの時期に新商品を発売しているという『TAG STATIONERY』。新製品である、京の音シリーズの新作である『京の音 | 薄雲』をご紹介いただきました。
その名の通り雲のような灰色で、その薄雲の向こうに潜んでいる青色や赤色をわずかに感じさせる繊細な色合い。

京の音シリーズの新作である『京の音 | 薄雲』
『薄雲』のインクカラーをもとに、ボディーにラメ入偏光パールを使用した万年筆『京の音 | 薄雲万年筆』

また、『薄雲』のインクカラーをもとに、ボディーにラメ入偏光パールを使用した万年筆『京の音 | 薄雲万年筆』(写真左側)も販売されていました。
薄雲を思わせるグレーのボディーが、光の角度により見せる様々な表情に、心惹かれる一本です。

おわりに

『東京インターナショナルペンショー2023』イベントレポート、いかがだったでしょうか。

インターナショナルペンショーということで、世界各国から集まったメーカーさんと、来場者の皆さんから伝わってくる熱気で、文房具が世界中で愛されていることが実感できた貴重な体験となりました。
皆さんも気になった製品はぜひチェックしてみてください。

『東京インターナショナルペンショー2023』公式ホームページ:
https://tokyo-international-penshow.com/
『東京インターナショナルペンショー2023』公式Instagram:
https://www.instagram.com/tokyopenshow/
『東京インターナショナルペンショー2023』公式X:
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『東京インターナショナルペンショー2023』公式facebook:
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