インクや万年筆は、お家の中で楽しむ印象があるかと思いますが、おでかけ先や旅先で楽しむこともできます。
今回は、外を歩きながら目についたものをスケッチしたり、思ったことを書き記したりする「おでかけスケッチ」の魅力や楽しみ方のポイントをご紹介します。
with ink.スタッフが実際に浅草に行って、おでかけスケッチを体験してきました。
お気に入りの万年筆やインクを持って出かけることで、馴染みの場所で新たな発見をしたり、新鮮な気持ちになれるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。
目次
お家の外でもインクは楽しめる!
お手紙や日記を書いたり、イラストを描いたりと、お家の中で楽しむ印象が強いインクですが、大好きなインクや万年筆と一緒に外に出る、というのも楽しむ方法のひとつ。
おでかけ先の空気に触れながら、インクと一緒に過ごす時間も素敵なものになるはずです。
今回は、スタッフが体験してきた浅草でのスケッチの様子を追いながら、楽しみ方のポイントを見ていきます!
おでかけスケッチの持ち物
用意したおでかけスケッチの持ち物は、下記の通り。少ない道具で楽しむことができます。
・黒の顔料インクを入れた万年筆1本(今回は、お家に帰ってから色を塗るので、顔料インクを使用します)
・ノート1冊(今回は、『MDノートコットン A5スクエア』を使用)
・ページを開いたままにできるクリップ(今回は、『ペンコ プラクリップ ブラウン』を使用)
クリップがあると、風でページがめくれてしまうのを防ぐことができるので、おすすめです。
ページレイアウトのイメージ
ページのレイアウトは基本的に自由です!
今回は、スケッチの横にメモを残しておきたいと思っていたため、スケッチとメモが交互になるようなレイアウトにしています。
大きめの風景スケッチに挑戦してみようと思い立ち、右のページは1ページ丸ごとスペースをとることにしました。
目に入ったものをスケッチ
それでは、早速おでかけスケッチを始めていきます!
まずは、後日振り返って見るときのために、おとずれた土地や日にち、天気を書いておきます。
万年筆でスケッチをするので、そのまま文字を書けてしまうのも魅力のひとつ。
目に入ったもの、「すごい」「不思議」「かわいい」「おしゃれ」「きれい」だと感じたものを、どんどんスケッチしていきます。
スケッチしているものの感想やそのとき考えていることも書き記していくと、見返したときの楽しみが増しますよ!
雷門をスケッチ
浅草をおとずれたスタッフが最初に向かったのは「雷門」。
やっぱり浅草に来たとなれば、ここははずせませんよね。
見えているもの全てを描かずに印象的な部分だけ描いていきます。
目立つポイントをつまんで落書き感覚でスケッチすると、気軽に楽しむことができるのでおすすめです。
自分がどこに興味を持っていたのかがわかるので、後日の振り返りが楽しくなります。
予想を超えるような人混みで、思わず「さすがの人混み…」と書いてしまいました。
こういった何気ない感想を書いておくことで「このときの感情」を思い出すきっかけにもなってくれます。
道に咲いていたお花をスケッチ
続いて、隅田川の方へ歩いていると、徐々に花壇や植え込みが増えてきたことに気がついたので、目についたお花をスケッチしてみました。
今回は花壇に植えられた、深い赤色をしたビオラをスケッチ。
花びらが複雑な形をしていて形をとるのが難しかったので、一輪だけ頑張って描いてみました。
立ちながらであったり、しゃがみながらであったりと、いつもと違う姿勢で描くことになるので、無理せずに描けそうなものを描けそうな量で楽しむことがポイントです!
隅田川をスケッチ
隅田川に到着すると、目の前がひらけて開放的な気分に。
そこで、1ページ全体を使った風景スケッチにも挑戦してみることにしました。
対岸に停まっていた屋形船をメインにした構図で描いていきます。
ここでも、正確に形を追いかけようとすると力が入ってしまうので、ラフに楽しんでいきます。
万年筆ならではの、ぬらぬらとしたなめらかな描き心地で、ストレスなく描き進められるのは、お家の外で描くときにも嬉しいポイントです!
喫茶店で一息
最後に、喫茶店に入って一息つくことに。
ベンチや喫茶店などの落ち着ける場所で、訪れた場所の細かい情報(どういうスポットなのかや、豆知識など)や状況(混んでいた、意外と大きくでびっくりした、など)を書き記していきます。
スケッチの近くにメモを残しておくことで、写真で残す思い出とは一味違った印象になりますよね。
帰ってきたら、振り返りながら色塗り
お家に帰ってから、色塗りにも挑戦しました!
もちろん線画でスケッチするだけでも充分に楽しむことができますが、おでかけを振り返りながら色塗りをすることで、さらに楽しむことができます。
顔料インクを使ってスケッチをしていたことを活かして、上から色を塗ります。
色を塗る前提でスケッチしていると、スケッチ中も「この部分にはあのインクを使おうかな」「この花はあの色で表現できるかな」など、持っているインクをあらためて思い返す機会にもなります。
「楽しかったな」「また行きたいな」といった思い出が、インクで彩られていき、時間が経ってから振り返るのも楽しい、おでかけスケッチの完成です!
おわりに
今回は、お家の外でインクを楽しむ、おでかけスケッチの楽しみ方をご紹介しました。
お家の外でも大好きなインクと一緒に時間を過ごし、帰ってきてからや後日に振り返る楽しみも増えて、いつものおでかけがより濃厚になったように感じられました。
書き込む情報やレイアウトを自分好みにアレンジして、皆さんもぜひおでかけスケッチを楽しんでみてくださいね。