色に惹かれたり、コンセプトに惹かれたりして手元に集まった万年筆インク。「ペンと一緒に少しづつ使っているけれど、これだけじゃ使いきれない。もっと幅広く楽しみたい!」そう思ったことはないでしょうか。
インクには、文字を書いたり絵を描いたりする他にも、たくさんの楽しみ方があります。
今回はその一つとして、手持ちの万年筆インクがオリジナルのスタンプパッドになる『INK BIYORI』という製品を使った、インクの楽しみ方をご紹介いたします。
お気に入りのインクの色でスタンプが押せて、インクだまりの表情も楽しめたり。
インクの楽しみ方がグッと広がりますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
万年筆インクでオリジナルのスタンプパッドが作れる『INK BIYORI』
手持ちの万年筆インクでオリジナルのスタンプパッドを作ることができる『INK BIYORI』。
「万年筆インクはたくさん持っているけれど、なかなか使いきれない」といった声を耳にした『サンビー株式会社』さんが、スタンプでも万年筆インクを使ってもらえれば、インクの使い方の幅が広がるのではないかと考え、『INK BIYORI』の開発に至ったとのこと。
まずは、その『INK BIYORI』の使い方をご紹介していきます!
『INK BIYORI』の使い方
1.
お気に入りの万年筆インクをスポイト等でマットに直接補充します。
※1回の補充は 1ml程度の量で問題ないです。
2.
インクをマットに垂らして、1分~3分ほどなじませます。
3.
インクがなじめば使用可能です。
お気に入りのインクでスタンプを楽しむことができます。
※時間が経過するとパッドのインクは乾燥しますが、再度同じインクを垂らして補充すると使用できます。
『交換パッド』を使用することで、インクの色を変えることができます。
スタンプでもインクだまりを出せる!
インクならではの表情である、インクだまりを楽しむことができます。
ポイントを抑えれば、簡単にインクだまりを出すことができますので、そのコツをご紹介!
ベタ面の多いスタンプを使うとインクだまりが現れやすく、スタンプを紙から離すときに上から順番に、はがすように動かすのがポイントです。
1.
インクをたっぷりめにつけて、スタンプを紙に押します。
2.
スタンプを紙から離すとき、はがすように傾けながら離していくとインクだまりができやすいです。
インクが濃くなっている部分がインクだまり。万年筆インクらしい色の濃淡が出ています。
押したスタンプと同じ色で文字が書ける!
スタンプと同じ色で文字を書くことができる点は、インクを使ったスタンプならではの楽しみ方。
手帳などの狭いスペースでは、小さめのアイコンスタンプと手書きの文字を同じ色に揃えることができて、統一感のある仕上がりに!
使用したインク、スタンプ
■使用したインク
・『SHIKIORI ―四季織― 万年筆用ボトルインク しとしと』/セーラー万年筆
■使用したスタンプ
・『プチ文字スタンプセット/小/絵柄・マークセット(2)』/株式会社こどものかお
押したスタンプにちょい足し!
他にも、押したスタンプに線をちょい足しすることで、オリジナルの日記のフレームを作るなんてこともできるんです。
ガラスペンのスタンプを押して、ペン先の部分から線を引けば、まるでガラスペンのスタンプが線を引いたかのようなフレームに。
フレームの色にあわせて日記本文の色を自由に組み合わせることができるので、色選びの楽しみがグッと増えます!
使用したインク、スタンプ
■日記本文
・『SHIKIORI ―四季織― 万年筆用ボトルインク 蒼天』/セーラー万年筆
■日記フレーム
・『ゆらめくインク 花心』/セーラー万年筆
・『I♡(アイラブ)STAMP/ガラスペン』/株式会社こどものかお
グラデーションのスタンプも楽しめる!
インクパッドに複数のインクを垂らすことで、自分好みのグラデーションでスタンプを押すこともできます。
グラデーションのスタンプパッドの作り方
1.
1色目のインクをスタンプパッドの右側に垂らします。
2.
1色目のインクがパッド上に広がった後に、2色目のインクを垂らします。
2色目のインクがパッド上に広がったときに、1色目のインクと少し重なるような場所にインクを垂らすと綺麗なグラデーションを出すことができます。
3.
インクがなじめば使用可能です。
2色の境目あたりが綺麗なグラデーションが出やすいエリアになります。
※時間が経過するとパッドのインクは乾燥しますが、再度同じインクを垂らして補充すると使用できます。
手軽にインクのグラデーションを作ることができるので、さまざまな色の組み合わせで楽しむことができます。
フレームスタンプをグラデーションにするだけで、メッセージもリッチな印象に!
使用したインク、スタンプ
■文字部分
・『ゆらめくインク 花心』/セーラー万年筆
■スタンプ部分
・『SHIKIORI ―四季織― 万年筆用ボトルインク 金木犀』/セーラー万年筆
・『SHIKIORI ―四季織― 万年筆用ボトルインク しとしと』/セーラー万年筆
・『いろどりはんこ シマエナガ リース』/株式会社ビバリー
おわりに
スタンプを使ったインクの楽しみ方、いかがだったでしょうか。
1色だけでも万年筆インクならではの表情が見えるので、初心者だからまだ手持ちのインクが少ないという方でも、試しやすい方法ではないでしょうか。
そして、書く/描くこと以外の使い道が広がるので、たくさん持ちすぎてなかなかインクを使い切ることができないというコレクターの方も、より一層インクを楽しむことができます。
ぜひ参考にして、お気に入りのインクでノートやカードを彩ってみてください。