インクで書く/描く

読書が捗る!インクを使ったオリジナルしおり作り

読書が捗る!インクを使ったオリジナルしおり作り

夏の暑さも身をひそめ、街路樹も色づく涼しさになってきましたね。
過ごしやすい気候の中で、読書の秋を満喫している方もいらっしゃるのではないでしょうか?

10月27日から11月9日までの2週間は「読書週間」ということで、今回は読書をもっと楽しむための、インクを使ったオリジナルしおりの作り方をご紹介いたします。
“晴耕雨読”ということで「雨の日の読書をインクで彩る」をテーマに、《秋雨》をイメージして作成しました。

1つ20分ほどで簡単に作ることができますので、ぜひ世界にひとつの素敵なしおり作りの参考にしてみてください。

用意するもの

用意するものは、下記の通りになります。

・筆
・水入れ
・パレット
・インク数色
・画用紙(厚みがある紙がおすすめ)
・汚れてもいい紙
・ペインティングナイフ(定規や割りばしでも代用できます)
・1穴パンチ(100円ショップでも購入できます)
・紐やリボン

お好みで…
・マスキングテープや転写シール
・とじ穴補強シール(パンチ穴補強シール)
・ハトメパンチ

筆を使って《秋雨》のイメージを表現

作業を始める前に、机に汚れてもいい紙を敷いて汚したくないものは遠ざけておくと、インクがはねたりした際に安心です。
お好みのサイズに切った紙(今回は幅35mm×縦125mmのサイズで作成しています)に、筆で数本の線を引いて、ベースとなる雨を表現していきます。
そして、水で薄めたインクを含ませた筆を、指でポンポンと叩いてインクを紙に飛ばします。
紙に飛んだインクは雨粒のイメージ。

インクを含んだ筆を叩く
インクを含ませた筆を、ポンポン叩いている様子。

一見難しそうに見えますが、自然に模様ができあがるので、偶然の表情を楽しみながら簡単に模様を作ることができます。

インクの表情を作る

飛ばしたインクをペインティングナイフで引き伸ばしたり、水を垂らしたりすることで、複雑な表情を出すことができます。

ペインティングナイフでインクを引き伸ばしている様子。
ペインティングナイフでインクを引き伸ばしている様子。
飛ばしたインクの水分量を調節することで、色の濃淡を調整することもできます。
ペインティングナイフのテクスチャ
ペインティングナイフで細い線を。

乾く前のインクの粒の上に、ペインティングナイフを立てた角度で置くだけで、写真のように細い線を描くことができます。
今回の雨のイメージにピッタリな線。

また、ペインティングナイフの代わりに、定規や割りばしを使って表現することもできるので、身近なものを使ってどんな表情が出るのか試してみるのも楽しいです。

ここまでの手順だけでも、お気に入りのインクで楽しめる素敵なしおりが出来上がります。
今回は、さらに自分好みのしおりに仕上げるために、シールやテープなどを使ってデコレーションをしていきます。

デコレーションする

インクが乾いてから、シールやテープ、スタンプを使ってデコレーション。
転写シールを使えば、普通のシールとはちがって凹凸がなく、自分で描いたような仕上がりになるので、ぜひ試してみてください。

シールでデコレーションする
花柄の転写シールを貼っている様子。転写シールを貼るときには、ヘラなどを使って満遍なく圧着するようにしましょう。
シールに寄った写真

転写シールや半透明のシールなど、お手持ちのアイテムを組み合わせて自由にデコレーションを楽しんでくださいね。

仕上げ

1穴パンチを使用してしおりの上部に穴を開け、紐やリボンを通して結びます。とじ穴補強シール(パンチ穴補強シール)で補強すると安心です。

1穴パンチで穴を開ける
本からはみ出す部分のワンポイントとして、補強シールの色にこだわってみるのも楽しいです!

1穴パンチの代わりにハトメパンチを使えば、穴を開けた部分に金属パーツが装着できるため、見た目も本格的に仕上げることができます。よりこだわりたい方は、ぜひチャレンジしてみてください。

※「ハトメパンチ」は、開けた穴を補強するための金属パーツである「ハトメ」を手軽に装着することができる道具です。

ハトメパンチを使った場合
ハトメパンチを使用して作成したしおり。

使用したインク/画材(セーラー万年筆 提供):
SHIKIORI ―四季織― 万年筆用ボトルインク 金木犀/奥山/中秋/夜長/山鳥/はらはら/垂髪
万年筆用ボトルインク ゆらめくインク 染料 20ml 凍空

おわりに

今回は、インクを使ったオリジナルしおりの作り方をご紹介しました。
偶然できるインクの表情を利用したり、シールやテープ、スタンプを使うことで、楽しく手軽にしおりを作ることができます。

with ink.では、《秋雨》をイメージしたしおりを作成しましたが、読んでいる本を手に取るたびに気分が高まるような、自分好みのイメージのしおりを作って、読書の秋を満喫してみてはいかがでしょうか?