インクで遊ぶ

『つけペンhocoro ブラッシュ』でインクを楽しもう!

hocoroブラッシュで描いたイラストの完成図

hocoroシリーズに、気軽に筆のようなタッチを楽しむことができる『hocoro ブラッシュ』が登場しました。
文字だけでなく、絵やイラストを描くのにもピッタリで、インクによる表現が広がるペン先となっています。

hocoroブラッシュの写真

今回は、そんな『hocoro ブラッシュ』を愛用している画家のサトウヒロシさんに、実際に使っている様子を見せていただきながら、その魅力についてお話を伺いましたので、ぜひチェックしてみてください!

画家サトウヒロシさんも愛用の『hocoro ブラッシュ』、その魅力とは?

以前『with Creators vol.06』にて、「ベーコンアスパラソテーのポーチドエッグのせ」のイラストを描いていただいたサトウヒロシさん。
『hocoro ブラッシュ』を愛用しているとのことで、今回はその魅力をたっぷり伺いました!

サトウヒロシ
万年筆画家・絵本作家としてインクを使った作品を制作。
インク水彩の講座、ワークショップも多数開催。

サトウヒロシさんの本人写真

普段『hocoro ブラッシュ』を使用している中で魅力を感じているのは、どんなところでしょうか?

サトウヒロシさん:
「まずはなんといっても、その握り心地です。
ペンや鉛筆などの普段の筆記具と同じように持つことができるので、筆を扱うのが苦手な方でも扱いやすいという点が、魅力的だと感じています」

hocoroブラッシュを握っている様子

『hocoro ブラッシュ』はどんなものを描くのに向いているでしょうか?

サトウヒロシさん:
「とてもバランスが良い筆なので、なんでも描けてしまうんですよね。
細い線も引きやすいので、文字を書くにも絵を描くにも、万能なものになっていると思います」

ここからは、実際にサトウヒロシさんにイラストを描いていただきながら、『hocoro ブラッシュ』の魅力を解説していただきます!
今回作成していただいたのは、夏らしく涼しげな、金魚のイラストです!

金魚のイラストのアップ写真


SHIKIORI ―四季織― 万年筆用ボトルインク 囲炉裏
SHIKIORI ―四季織― 万年筆用ボトルインク 土用
SHIKIORI ―四季織― 万年筆用ボトルインク 利休茶
の3色のインクと『hocoro ブラッシュ』を使って、ゆらゆらと軽やかな金魚を表現していきます。

使用したインクのボトルの写真

たっぷりと水を含んだブラッシュならではの表現

絵筆のように水を多く含ませたり、広い面積を塗っていくことができる『hocoro ブラッシュ』。その特長を活かして、まずは金魚の身体部分を描いていきます。

金魚の描き方1

『hocoro ブラッシュ』に水だけを含ませて、丸型に塗っていきます。

金魚の描き方2

水を塗った部分に、水で薄めた『囲炉裏』や『利休茶』を乗せて着色します。
その後、水分が乾かないうちに、水のみを含ませた『hocoro ブラッシュ』で、色をのばしていきます。
身体の部分から、色を引きのばすイメージで、ヒレの形を作っていきます。

金魚の描き方3

色を引きのばしていく中で、色が足りないと思ったら、適宜色を足して抑揚のあるヒレを作っていきます。

サトウヒロシさん:
「『hocoro ブラッシュ』は、筆の根元が見えるので、今どのくらいインクを含んでいるのかを目視できるというのもポイントです。
インクが少なくなっているかどうかや、ゆすいだときにインクが根元に残っているかどうかというのがすごく分かりやすくなっているんです」

hocoroブラッシュの根元の写真
水でゆすいだあと、根元にインクが残っている場合は、しっかりゆすいであげる必要があります。

穂先の形を活かした模様

続いて、金魚のお顔や、鱗などの模様を描いていきます。
そこで使用するのは、『GANGY(ガンヂー)インキ消』という、万年筆インクでの書き損じを化学反応によって消すことができる製品。
『インキ消』を塗った場所のインクの色が抜けていくため、その作用を利用していきます。

GANGYインキ消の写真
※製品の赤液と白液を絶対に混合させないでください。ご使用の際は、製品の注意事項をご確認の上、ご使用をお願いいたします。
金魚の描き方4

お顔は『hocoro』の細字や筆文字を使用して、パキッとした線で描いていきます。

金魚の描き方5

ヒレの部分には、『hocoro ブラッシュ』の穂先の形を利用して、模様をつけます。
色々な角度で花びらのようなイメージで模様をつけていきます。

金魚の描き方6

『インキ消』で白の模様を描いていったあとに、インクを使って雫型の模様を足していきます。

※『インキ消』が筆に残っていると、インクに影響が出てしまうため、入念にゆすぎましょう。

サトウヒロシさん:
「色々な方向の雫型を描いていくので、いろいろと持ち方を変えながらになってくるのですが、『hocoro ブラッシュ』は鉛筆やペンと同じように握れるので、扱いやすいのが気に入っているポイントです」

金魚の描き方7

最後に、『インキ消』で鱗模様を描いていけば、完成です!

完成したイラスト
イラストの部分アップの写真

『hocoro ブラッシュ』の穂先を活かした、綺麗な雫型になっています。

使ったあとのお手入れ、片付け方

使用したあとのお手入れや、片付けについても簡単なのが『hocoro ブラッシュ』。
万年筆サポートキット』の洗浄ノズルを使うことで、綺麗に保つことができます。

万年筆サポートキットの写真
お手入れの仕方1

まず、『hocoro ブラッシュ』のペン先を、サポートキットの洗浄ノズルに装着します。

お手入れの仕方2

ペン先が水に浸かるような状態で、水を吸い上げたり押し出したりを繰り返すだけで、簡単に洗浄することができます。

サトウヒロシさん:
「先ほども言ったように、ここでも構造上ペン先の根元が見えるのが、かなり嬉しいポイントです。
根元にインクが残っているかどうかが一目瞭然。普通の絵筆だと、根元のインクを洗い残してしまうことが多くなってしまうんです」

お手入れの仕方3

片付けるときには、他の『hocoro』シリーズと同じように、ペン先をペン軸の中に収納して保管しておきましょう。

イラスト/解説:
サトウヒロシ
HP:http://art.salty-frog.com/
Instagram:https://www.instagram.com/salty_f/
X:https://twitter.com/salty_f
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCFto2D2ETiOohccNN6nr46Q

おわりに

今回は、『hocoro ブラッシュ』について、サトウヒロシさんにお話を伺いました。
鉛筆やペンと同じような感覚で使うことができる扱いやすさや、お手入れの簡単さなど、たくさんの魅力をお聞きすることができました。

筆に苦手意識があるという方も、ぜひ『hocoro ブラッシュ』を試してみてはいかがでしょうか?
好きな色のボトルインクを使って、いろいろな表現を楽しんでみてださい。