手書きで手紙を書くことが減ってきてしまっている昨今ですが、季節の移ろいやその風情にふれる手紙の挨拶は、美しい習慣のひとつ。
今回は、9月の手紙に使いやすい挨拶例文と、文章に添えるだけで紙面がはなやぐ季節の花「金木犀(きんもくせい)」の描き方を紹介していきます。
夏から秋への移り変わりに触れたお手紙を書いてみたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
9月《長月(ながつき)》
徐々に暑さが和らいでくる9月。秋の始まりを感じさせてくれるくこの時期は、過ごしやすくなってくる気温、風に運ばれてくる金木犀の香り、耳に優しい虫の声など、全身で季節を感じられる時期になります。
今回は、気温や香り、音など、いろいろなものを取り上げた9月のお手紙にぴったりな挨拶文と、金木犀(きんもくせい)の描き方を、ご紹介します。
9月上旬〜中旬の挨拶文
まずは、9月上旬〜中旬のお手紙に使いやすい、挨拶文の例とインクの組み合わせです。
9月上旬〜中旬の挨拶文の例①
初秋を迎え、少しずつ日暮れが早くなってまいりました。
夏が終わっていくことが、目に見えて伝わってくる日暮の時間について取り上げた一文。
この挨拶文には、夕暮れの情景を思い起こさせる、温かく柔らかい色として『万年筆用ボトルインク ゆらめくインク 染料 20ml 夕』を使用しました。
9月上旬〜中旬の挨拶文の例②
爽やかな秋晴れが気持ちのいい季節になりました。
晴れた空から、暑さよりも爽やかさを感じられるという気温の変化で、季節の移り変わりを表した挨拶文にしてみました。
この挨拶文には、渓流の水やその上に広がる秋晴れの空など、豊かな自然を連想させる、『SHIKIORI ―四季織― 万年筆用ボトルインク 山鳥』を使用しました。
9月中旬〜下旬の挨拶文
続いては、9月中旬〜下旬に使いやすい挨拶文とインクの組み合わせです。
9月中旬〜下旬の挨拶文の例①
金木犀の香りが、秋風に乗って運ばれてきます。
秋を代表する香りといえば、金木犀。秋の風に乗って運ばれてくるその香りに焦点を当てた挨拶文です。
金木犀の色のインクだと明るくなりすぎてしまうと感じたため、金木犀の葉のような深い緑色をした『SHIKIORI ―四季織― 万年筆用ボトルインク 垂髪』を使用しました。
9月中旬〜下旬の挨拶文の例②
秋も深まり、虫の声に心安らぐ時季となりました。
秋を感じる音として虫の声を取り上げ、静かな秋の情景を想像させるお手紙に。
この挨拶文には、秋の夜空のような色の『SHIKIORI ―四季織― 万年筆用ボトルインク 仲秋』を使用して、秋の静かな夜に虫の声を聞いている情景を表現してみました。
季節の花 『金木犀(きんもくせい)』の描き方
柔らかくて甘い香りと、明るい赤黄色の花が特徴的な金木犀。
とても小さな花が集まっている金木犀を、バランスよく描いていく描き方をご紹介します。
使用するインク:
■『SHIKIORI ―四季織― 万年筆用ボトルインク 若鶯』
■『万年筆用ボトルインク ゆらめくインク 染料 20ml 狐日和』
■『SHIKIORI ―四季織― 万年筆用ボトルインク 金木犀』
1.下書き
最初に木の枝を描き、金木犀の花のまとまりを丸で配置して、どこに花を描くかを決めていきます。
そして、葉っぱの場所も決めて、形をとっていきます。
2.葉っぱを塗る
『SHIKIORI ―四季織― 万年筆用ボトルインク 若鶯』で葉っぱを塗ります。
太めのペン先を使うと塗りの作業が楽になるのでおすすめ。
3.金木犀の花を描く
続いて、花を描いていきます。
金木犀の花の一つ一つは、丸みのある十字形を意識して描き、それらを密集させていきます。
花のかたまりのボリュームに大小をつけてあげることで、単調になるのを避けられます。
4.木の枝を描く
最後に、『万年筆用ボトルインク ゆらめくインク 染料 20ml 狐日和』で枝を描いてあげれば完成です!
おわりに
厳しい暑さが落ち着き始め、秋の気配がやってくるこの時期には、目に見える変化だけではなく、金木犀の香りや虫の声など、いろいろな変化を楽しむことができます。
そんなこの時期ならではの現象や光景を取り上げて、季節の移り変わりを表現してみてはいかがでしょうか。
相手を思いながら文章を書いたり、季節の花を描くことは、私たちが過ごしている日々の中の、見落としてしまいそうになる物事や景色に改めて意識を向けさせてくれます。
丁寧に時間をかけて、ゆっくりと書いていく手書きの手紙ならではの魅力です。
そんな、心が温まる手書きによる交流を、ぜひ皆さんも楽しんでみてくださいね。