突然ですが皆さんは、セーラー万年筆工場が広島県呉市にあるって知っていましたか?
そして、毎週水曜・金曜の13:30~14:50に、完全予約制(電話受付のみ)で工場見学を開催しているんです!
今回は、with ink.のスタッフがセーラー万年筆の工場見学に行ってきました!
万年筆やインクの製造現場が見られる貴重な時間を体験してきましたので、工場見学当日の様子をお届けします。
目次
工場見学スタート!
工場の正面玄関では、本日案内してくださるスタッフさんとウェルカムボードがお出迎えしてくれます。最初に見学のための説明を受けて承諾書にサインしたら、螺旋階段で2階へ。
すでに非日常のわくわく感を感じます。
セーラー万年筆の紹介
2階に上がると開放感のあるスペースに、存在感のあるアンティークデスクが。
このフロア、実は船のデッキをイメージした作りとなっていて、実際の船にも使用されるチーク材が使用されているとのこと!こだわりを感じますね。
棚には数々の万年筆やインクが並んでいるのですが、その奥にはガラス張りでどうやら職人さんたちの姿が…。
はやる気持ちを抑え、まずはパンフレットを見ながらセーラー万年筆の紹介ビデオを拝見。
万年筆 金ペン加工室/金ペン組立室
そしてついに、万年筆の製造現場へ!なんと、先ほどのアンティークデスクの奥の扉から入ります。
※通常見学中は撮影NGですが、今回は特別に許可をいただいております
白い線の手前から見てくださいねと説明を受けますが、職人さんたちはすぐそこ。
至近距離から作業を見ることができます。
金を溶かして板状に伸ばし、そこからペン先の形に切り抜かれて…と、万年筆のペン先ができる工程を一から説明してくださいます。
日によって稼働していない工程もあるとのことですが、加工途中の実物サンプルや動画でも見せていただけて、細かい過程がよくわかります。
ペン先が完成すると、ペン先の書き味を最終決定する調整などを経て、筆記試験を行ったり組み立てている様子などを説明してくださいます。
案内してくれた社員さんは「見学される方は、てっきりたくさんのロボットがあって自動的に作っているのかと思ったらほとんど手作業なんですね!とよく驚かれます」とおっしゃってました。
そしてずらっと並んだ万年筆たち。ここまでの工程を全て見てきたので、なんだか感慨深いです。
インク注入室
万年筆の次は、ついにwith ink.スタッフ待望のインクの工程!
インクの調色や調合を行っている場所は残念ながら見ることはできませんが、見学ルートではカートリッジやボトルインクにインクを詰める注入の様子を見ることができます!
中に入るとすぐにインクのにおいが!好きな人にはたまらない香りです。
そしてカートリッジインクの注入機を見学…だったのですが、あえなく撮影NGとなりました。
カートリッジインク注入機の動いている様子は、ぜひ工場見学でご覧ください。
ボトルインクの注入機もこちらで見学できます。
想像よりもコンパクトな機械で空ボトルに注入されたインクは、ひとつずつ職人さんが取り出して箱詰めしていきます。蓋の締め具合は固くても緩くてもだめなので、定期的に抜き取り検査も行うとのこと。インクも一つずつ出来上がっていく様子は、なんだか愛おしい限り。
このインクたちがお店に並び、私たちの手元に届くのだなと思うと、ジーンとしてしまいました。
ショールーム観覧
製造工程を見学したあとは、ショールームで歴代の万年筆をじっくり見ることができます。もちろんインクもあります。棚にずらっと並ぶ様子は圧巻!
さらに、アンティークデスクでは長刀研ぎや漆塗りの万年筆などを思う存分試し書きできます!アンケートもお好きな万年筆で書いてくださいとのこと…ドキドキしながら書かせていただきました。
万年筆の試筆をたっぷり楽しんだところで、工場見学は終了です。
最後に、記念品もいただきました!こちらは時期によって異なるそうですので、何度も行く楽しみができますね。
おわりに
万年筆やインクが作られる工程は機械の流れ作業ではなく、職人さんたちが一つ一つ作っているんだということがわかり、自分の使っている万年筆やインクの価値が実感できた工場見学でした。
なおこの日もそうでしたが、見学する日によっては動いていない工程があったりするので、全ての工程をリアルタイムで見られるわけではありません。ただし、その場合は動画で見せてくださるのでありがたいですね!
セーラー万年筆の工場見学は、毎週水曜・金曜の13:30~14:50に開催で、完全予約制(電話受付のみ)。2か月前~7日前までに予約必須です。
万年筆好き・インク好きの皆さん、ぜひ広島・呉に足を運んでみてはいかがでしょうか。
セーラー万年筆|工場見学のご案内
https://sailor.co.jp/company/factory-tour/